募集小説T 霊安室(第十二章)

  中山さんは、「無駄よ、どんなに強く開け様としても外から鍵が掛かっているわ。どうして中に居るのに鍵が掛かっているんでしょ。 そんなこと簡単なことよ何故なら私は、昨日の午後七時三十五分に死んだからよ。 私は貴方が横を向いてる隙に外側の扉まで通り抜け外から鍵を掛けたのよ ねえ、どうして、どうして私だけが癌で死ななければいけないの? みんな後から入院してきたのに先に退院して行ってしまうの・・・ そんなの不公平じゃない。私だって元気になりたい。」そう言うと中山さんは泣き出してしまったのである。


HOMEへ

Copyrights (C) 2005-2006 zamoc All Rights Reserved.